店舗で売上を上げたいと思う時に真っ先に思い浮かぶのが、お客さんを増やしたい、ということではないでしょうか?
行列の出来るお店や予約が取れない繁盛店、売切れ次第閉店という言葉には、お客さんが大勢来店している、という響きがあって羨ましく思いますよね。
そこで今回は小さなお店で客数を増やして売上を上げるために見直して欲しい3ステップについてお伝えしますね。
目次
1、お店の存在は知られているか?
見直して欲しい最初のステップは「お店の存在について」です。
・知られていない
これからオープンする場合やオープン間もない場合ですと、まだまだ多くの人にお店の存在は知られていません。これは理解できますよね。
ところがオープンして暫く経っている場合でも、実はお店の存在は知られていないことが多いのです。
「オープンして数年経過していれば、知っているはず」とあなたは思うかもしれません。しかし大変厳しい言い方になりますが、それはあなたの思い込みにしか過ぎないのです。
実際にあなたの住んでいる街や、よく行く繁華街などを思い出してください。全てのお店について思い出せますでしょうか?そんなことありませんよね。
もっとわかりやすい例を出しましょう。
あなたがペットを飼っていない場合、近所に動物病院が有るか無いか、有る場合は何と名前の病院で休診日はわかるでしょうか?おそらく多くの人はわからないですよね。
でもあなたがペットを飼っていれば、近所の動物病院について診療時間に限らず、その病院の評判まで気になり調べていることでしょう。
ペットでわかりにくければ歯科医院でも構いません。
常に歯医者に行き、治療や検査をしている人にとっては近所の歯科医院について詳しいでしょう。
しかし歯が痛み出してから行く人や、我慢が出来なくなってから行く人にとっては、近所の歯科医院について全く知識がありません。
つまり、多くのお客さんはよほどのことが無い限り、あなたのお店に興味がないので、オープンして何年経過していようと知らないのです。
ではいずれのケースでもお客さんに知られていない場合はどうしたらいいのでしょうか?
まずは知ってもらう工夫が必要になります。せっかく店舗を構えているのですから、まずは近隣にチラシを配りましょう。
「チラシはウチのビジネスのイメージに合わない」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、たとえ高級ブランドのみを取り扱うお店でも、限定会員のみのお店であってもお店の存在を知ってもらえなければ、お客さんは来店しないのです。
・わかりにくい場所にある
店舗の場所が、わかりにくい場所にあるから知られていない、つまりお店の前の通りをあまり人が通らない場所にあるケースがあります。
大通りや駅前の一等地ならいいですが、住宅街の中や路地裏などわかりにくい場所に店舗がある場合もあるでしょう。
この場合は店舗までの動線を用意する必要があります。
徒歩で来店する場合の分かりやすい例でいうと、電柱などの看板ですね。最寄り駅などから誘導するように看板がでているお店もありますよね。
あれはお客さんの誘導と宣伝を兼ねているのです。
路地裏の場合は大通りから路地裏に入る場所に看板を置くなどという方法があります。繁華街の路地裏のお店などはよくこの手法を使っていますよね。
いずれの場合も、どうしたらお客さんに知ってもらえるのか、目に留まるのかを考え動線を作ることが大切ですね。
2、知ってはいるが入りにくくないか
2つ目は、お店の存在は知られている場合です。
お店の場所としては悪くない、人通りもある。にもかかわらずお客さんの来店が悪い場合、お客さんはあなたのお店を「入りにくい」と感じているかもしれません。
一番いいのは、家族など身近な人に率直な感想を聞いてみることです。あなたは気づかないかもしれませんが、入りにくい印象を持たれているかもしれません。
ちなみに、お店に入り口ドアがあるお店とないお店を単純に比較すると、ドアが無いお店の方が入りやすいというデータがあります。
お店のドアは全てのお店が無くせるわけではありませんので、あくまでのデータ上のお話ですが、ドアがあるだけで入りにくさは発生していると思ってくださいね。
では、あなたのお店が入りにくい場合は、どうしたらいいのでしょうか?
まずはあなたのお店が何を扱っているお店なのかを明確に提示する必要があります。
例えばお店の看板。
雰囲気の良いオシャレな美容室があるのですが、外観からは何のお店なのか、さっぱり分かりません。お昼時には飲食店と間違えて入っていく人もよく見かけます。
お店の看板には店名が書いてありますが、筆記体で読めませんしカタカナ表記もありません。つまり何のお店なのかわからないのです。
こういった場合、お店の前に路面に立てるような看板(通称A看板)を用意して、どんなお店なのか、どんな商品を取り扱っているのか、を知らせましょう。
そうすることで何のお店かわかりやすくなりますよね。
その際には、価格帯をしっかり明記して、お客さんの層をハッキリさせることが大切ですよ。
3、そもそも存在を忘れられている・・・
3つ目はお店の存在の記憶についてです。
チラシを配るとお客さんが来てくれるけれど、その後に続かない。新しいお客さんはチラホラ来ても、常連客にはならない。そんなことはありませんか?
これは明らかに、新しいお客さんが次に繋がっていないということですよね。
以前相談を受けたお店はまさにこのような状態でしたが、オーナーさんは気づいていない状態でした。そこでしっかりと調べるようお願いしたところ、2回目以降来店したお客さんは1割以下、という数字でした。
あなたのお店はどのくらいの割合でしょうか?
一度来店してくれたのに、次につながらない、には理由があります。あなたの商品・サービスが気に入らなかった、合わなかった、などがありますが、一番大きな理由は「忘れられている」です。
忘れるハズはない、と思うかもしれません。でもよく考えてください。あなたは昨年1年間、何件の新しいお店に行きましたか?その内、1回しか行っていないお店は何件ありますか??
1年間に新しいお店に何件行ったか、なんてわからないですよね?2回、3回と足蹴く通ったお店はわかるでしょうが、一度のみのお店なんてそんなもんですよね。
ましてや誰かに連れて行ってもらったら、更に覚えていませんよね。
つまり、せっかく来てくれた新規のお客さんも、いつの間にかあなたのお店のことを忘れているのです。
そのためには忘れられないような工夫をする必要があります。
メールやラインを登録してもらって、メルマガを発行するなどもありますし、次回お得になるクーポンを渡す方法もあります。最近ですとツイッターやインスタグラム、フェイスブックもありますよね。
お客さんの層に合った方法で次に来てもらうような仕組みをつくることで、お客さんが再来店してくれるようになるのです。
店舗で客数を増やして売上を上げたい時に見直すステップ:まとめ
お店で客数を増やして売上を上げるために見直して欲しい3ステップはおわかりいただけましたでしょうか?
1、お店の存在は知られているか?
・そもそも存在が知られていない
・わかりにくい場所にある
2、知ってはいるが入りにくい場合
3、忘れられている場合
いずれも、えっと思うようなことですが、1つ1つを丁寧に見直すと、驚くほど集客と売上に反映するようになります。
ぜひ見直してみてくださいね。