ロングテールって聞いた事がありますか?
Long tail、そのまま訳すと「長い尻尾」という意味です。
長い尻尾というとワニやゾウ、恐竜、ゴジラなどがいると思いますがその通りです。恐竜(ティラノサウルスがベスト)やゴジラの尻尾を思い浮かべてくださいね。
この尻尾の形状が右肩下がりのグラフと似ていることから用いるようになったとも言われています。
ビジネスをしている方であれば、右肩下がりのグラフってあまりよくないように聞こえますよね。
しかしこのロングテールは頼もしい現象の1つなので、しっかりと読んでくださいね。
ロングテール現象とは?
動物の尻尾に似た下のグラフを見てください。
縦軸が販売数、横軸は商品数を販売数量の多い順に並べたものです。つまり左側にいけばいくほど売れ筋の商品、右側はあまり売れていないマイナー商品というのがわかりますね。
あなたがお店を構えて商品を売っているとしますね。左側の商品は常に在庫を用意する回転率の良い商品、右側はその逆、といえばわかりやすいでしょうか。
しかし実際に売上金額で見てみると、販売数ではそれほど多くないけれどそれらを集めて計上してみると、売上の半分以上を占めている、といった現象が起きていることがあります。
これがロングテール現象です。
先ほどの例で、実際にお店を構えて商品を陳列していたら、売れている数量や金額によっては今後の取り扱いを考えてしまうこともあるかもしれません。
実際にそうやって取り扱いを中止してしまった人もいらっしゃると思います。
つまり良く売れる商品のみを積極的に取り扱い、売上をあげるという方法しかありませんでした。
しかし、インターネットの登場でこの現象は変わりました。インターネット上で陳列をしている分には、大きいスペースを取ったからといって影響はありませんよね。
実際の商品の在庫は棚に陳列しておく必要はなく、倉庫などにしまっていても構わないのです。
言い換えれば、月に1度や数ヶ月に1度しか売れない、場所を取るような大きな商品であっても、インターネット上であれば、販売することが苦も無く出来るようになります。
こういったものが積み重なり、売上金額の多くを占めるようになってくるのです。
なぜWEB集客にロングテール?
ロングテールの良さはなんとなくお分かりいただけましたか?
ではこのロングテールがなぜWEB集客に向いているか、説明しますね。
ネットで商品を探すときに、YahooやGoogleなどで検索される方がほとんどだと思います。
例えばダイエット関連の商品をあなたが取り扱っていたとしますね。
ダイエットに興味のある人は、当然「ダイエット」と検索するでしょう。ところがこのダイエットというキーワード、Googleで検索すると1億件以上のヒットとなります。1億ですよ。
その中からあなたの商品にたどり着く可能性は、ほとんどありませんよね。
こういうライバルが多いキーワードをビックキーワードといいます。
実際に検索するとわかりますが、ビックキーワードではライバルが多いだけでなく、最初の数ページに表示されるのは大手企業ばかりです。
あなたが頑張ったところでとても太刀打ちできそうもありません。
しかし、あなたのダイエット商品が50代の女性のためのダイエットサプリだったとしたらどうでしょうか?
こちらも実際に「50代 女性 ダイエット サプリ」で検索すると、どうでしょう。
なんと54万件まで減少しました。しかも大手企業はほとんど当たりません。こちらならあなたの商品をお客さんが見つけてくれる可能性はありそうですよね。
これがWEB集客にロングテールが強いといわれる理由なのです。
こういったライバルが少ないキーワードをスモールキーワードといいます。このスモールキーワードを上手に使う事で、WEB集客はさらに強力になっていくのです。
WEB集客でロングテールを成功させるには?
WEBだからこそ、スモールキーワードを使ってロングテールを狙う、というのはおわかりいただけましたでしょうか?
ここで成功させるための大事なことが1つあります。
それはスモールキーワードで狙う商品はいくつもあった方がいい、ということです。
1週間に1個しか売れない商品でも、100種類あれば1週間で100個売れた事と一緒ですよね。1個1万円の商品でしたら、100種類あれば100万円の売上になります。
これは大きいですよね。だからこそいくつもあった方がいいのです。
もちろん、商品ごとにページも必要ですし、説明もしっかりとしていなければいけません。その手間が必要なので決して楽して、とはいきません。
しかし一度作ってしまえば、あなたの右腕として機能することも事実です。
その大きな成功例がAMAZONです。
AMAZONではどんなに大きな書店よりも書籍の数が圧倒的に多くて、年間で1冊しか売れないような本ですら取り扱っていますよね。そのため、AMAZONの収益はベストセラーなどの数多く販売される本よりも、僅かしか売れない本の収益のまとめが上回っているのです。
あなたはWEB集客でどんなロングテールを用意できますか?
一度考えてみてくださいね。