あなたは日ごろ、数字に惑わされていませんか?
ビジネスをしている人であれば、
数字が得意でも苦手でも、ずっと追いかけていかなくてはいけません。
今日の売上、明日の予想、今月の利益に、今年の収支
頭がイタイのも数字のせいかもしれませんね。
ところで、この数字に私達は日ごろ結構だまされているのを知っていますか?
あなたがビジネスをしているのであれば
この数字のマジックは、知っておいて損はありませんよ。
そもそも、モノの価格はどのようにして決まるのでしょうか?
選択肢が増えた時のマジック
面白い実験結果があります。
あるレストランのランチは
Aランチ:800円
Bランチ:1,000円
の2種類ありました。
お客さんはAランチが8割、Bランチが2割ぐらいで
注文していきます。
ある時、ランチの種類を増やしました。
Aランチ:800円
Bランチ:1,000円
Cランチ:1,200円
するとお客さんはAランチが3割、Bランチが5割、
Cランチが2割となりました。
結果このお店は売上が伸びたのですが、
注目すべきはこの価格の種類です。
AとBの2種類の時は圧倒的にAを選んでいたはずなのに
高額のCが出来たとたんに、Bの割合が増えたのです。
物事の中庸が好きな日本人だから、
という意見を述べる方もいますが、実はアメリカでも
同様のテストを行い、同じような結果が出ています。
人は高すぎず、安すぎないい物を選ぶ傾向があるのです。
またこんな経験はありませんか?
999円と1,000円では大きく異なる
小売価格でよく見かけるのは、末尾が9円で終わっている表示です。
実際には999円と1,000円ではたった1円しか違いませんよね。
しかし、この4ケタと3ケタの違いが安いという感覚を生ませ
同じ商品でも売れ行きが大きく異なるのです。
特に最近では、このさらに安い印象を受けるように
末尾を8円に設定しているのを見かけます。
スーパーなど価格競争が厳しいところでは
このような戦略で少しでも安く感じてもらおうとしています。
その証拠に高級レストランで、末尾が9円や8円などという
表記は見かけませんよね。
カウンターに座り、おまかせでお寿司を食べる時は
人は特に数円、数十円の値引きについて、気にしないからです。
とはいえその人も、スーパーでは買い物をする時は
数字のマジックにはまっているのです。
正しい価格とは?
実は商品には正しい価格というのは存在しないのです。
ここにも数字のマジックはあります。
例えば新しい珈琲をあなたが販売するとしましょう。
1杯300円と設定します。
これをマクドナルトで販売するとかなり高価な商品となります。
ところがスターバックスでは、普通の価格です。
ホテルのラウンジでしたら、安すぎるぐらいかもしれません。
正しい価格など存在せず、あるのは相場に基づいた
”なんとなく”の感覚なのです。
あなたの商品がおかれている相場はどうでしょうか?
そしてあなたの商品をその相場の価値と比較してみてください。
あなたの商品の価値が高いと判断されるようでしたら、
現在の価格が本当に合っているのか、
今一度考えてみてくださいね。
あなたも数字のマジックを使ってみませんか?