モノを買うには理由がある

あなたは最近、何を買いましたか?
最近、衝動買いしてしまったものはありますか?

それらを買ってどうですか?後悔していますか?

モノを買うには必ず理由があります

最近、食料品を買ったあなたは、生きていくために、食べるために
買ったのが理由ですよね。

では本を買ったあなたの理由は?
面白そうだから、お勧めされたから、が理由でしょうか?

では洋服を買ったあなたの理由は?
季節柄、ちょうど欲しかった。セールになっていた。
そのあたりでしょうか?

実はこれらは全て表向きの理由です。

この表向きの理由だけを見ていると、
あなたの商品やサービスを適切に販売することはできませんよ。

特にあなたの商品やサービスが安さをウリにしない、
内容や価値で勝負しているのでしたら、本当の理由を知ることが大切です。
例えば、時計をいくつも持っている人がいます。
それも結構高い時計です。

いくつも持っていても、身に付けるのは1つですよね。
それなのに、なぜ多くの時計を持ちたがるのでしょうか?

一般的には時計が好きだから、ですよね。
これが表向きの理由です。

本当は「時計をたくさん持っている自分がカッコイイ」という
意識があるからなのです。

これは車も同様ですよね。

この本当の理由を知っていれば、
あなたがビジネスをする上で大きな利点となりますよね。

なぜなら、この本当の理由を上手く使えばいいからです。

この本等の理由を上手に使っているのが、
テレビショッピングで一躍有名になったジャパネットタカタです。

ビデオカメラは、今まで高画素や手ブレ防止、録画時間など
機能を前面に押し出して販売されていました。

ところが、ジャパネットタカタは機能の紹介は少しだけにし、
多くの時間をビデオカメラを使って、思い出を残そう、としました。

遠くに住むおじいちゃん、おばあちゃんに思い出を送りませんか?
お孫さんとの大切な日を記録に残しませんか?

と提案したのです。

つまりビデオカメラを用いて、未来像を想像させて
「孫と遊ぶ」理由付けのひとつとしたのです。

これは、カメラやパソコン、携帯電話にも応用されていますよね。

主婦がスーパーをはしごする理由

こう考えると、主婦がわざわざ遠くのスーパーまで
はしごをして買い物をする理由もなんとなくわかりますよね。

男性の中には、時間をかけ、ヒドイ時にはガソリン代をかけて
何軒もお店をはしごする理由がわからない、と思う方もいるでしょう。

表向きの理由は「安いから」

でも本当の理由は「家族の為に、安いものを探して買っている私は偉い」
という感情があるからなのです。

だから男性の皆さん、スーパーのはしごを否定してはいけませんよ。
否定すると、自分自身を否定されたような気持ちになってしまうのですから。

誰もが自分の買い物を正当化したい

私は最近、あるランチに1万円を使うことにしました。

普段のランチをめったに外食しない私にとっては
かなりの高額です。

スーパーのはしごをして、お買い得品を買うのが大好きな私(笑)は
正直にいうと、ちょっとだけ悩みました。

でも、このランチで得るものがいっぱいある、と思い
(実際にただランチを食べるだけではなく、
尊敬する人と交流ができる場でもあります)決めました。

でもコレって、あなたからみると、ただの言い訳にしか
聞こえませんよね?

そうです、実際にはそうなのです。
自分の選択が間違っていなかったと正当化しているのです。

ヒトは自分が選択したものについて、間違っていなかった
あなたの選択は正しかった、と言って欲しいのです。

ビデオカメラを購入したおじいちゃんには
「これでお孫さんとの思い出がどんどん増えますね、楽しみですね」

時計好きな人には
「これでまたコレクションが増えましたね。ずらーっと並べると気持ちいいですね」

さしずめ私には
「尊敬する人と交流するなんて、良い体験になりましたね」でしょうか?
モノを買うには必ず本当の理由があります。

あなたは、あなたの商品・サービスを買ってくれた人に
なんといって、選択の正当性を伝えますか?

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