「良い商品・サービスを提供していれば、必ず売れる」という意見を持っている方がいます。
これは良い商品・サービスならば、お客さんから口コミで伝わり広まるから、必ず売れる、という思いがあります。
これが唯一無二の事実ならば、あなたは商品やサービスだけを見て良くしていくことだけに特化していけばいいのですが、そうもいかないのが現実ですね。
とはいえ、今も昔も大切なのが口コミです。
そこで今回は口コミでのマーケティングについてお伝えしますね。
口コミでマーケティング
口コミでマーケティングは地域密着型のお店にはとても効果的です。
例えばあなたの街に美味しそうなカレー屋さんができたとしましょう。
価格はいくらぐらいなのか、美味しいのか、気になると近所の人に尋ねてみたり、ネットでの口コミを探したりするのではないでしょうか?
その時に「美味しかった」「価格も手頃」「接客もよかった」などと人づてに感想を聞けたなら、あなたも行ってみたくなりますよね。
あなたのビジネスが、もし口コミだけで広がって成り立つのでしたら、これほど嬉しいことはありませんよね。
同じような形式でいうと、紹介もそうですよね。
あなたの商品・サービスが良いと感じたお客さんが「いいよ」とお薦めしてくれたからこそ、あなたを紹介してくれたのですから、最初のお客さんに大感謝ですよね。
この口コミというのは昔から、ほんとにはるか昔からある手法です。
でもなぜ口コミで広まるのでしょうか?
それは「人は自分が良い情報を他人に伝えたい」という欲求があるからです。もちろん私にもありますし、きっとあなたにもありますよね。
これは心理学的にも認められていて、他人に情報を提供することで、自分がどいうったものであるかを表現し、自分がそこに存在していることを主張しているのです。
だから、口コミでのマーケティングはとても重要なのですね。
口コミはネットでも同様
もちろん、ご存知のようにこれはネットの世界でも同様ですよね。
ネットの口コミで広がった商品はいくつもありますが、代表的な例ですとこんな商品があります。
あなたは無印良品から出ている「人をダメにするソファ」をご存知でしょうか?
もちろんこれは正式名称ではなく、商品名は「体にフィットするソファ」です。
無印良品の店舗はもちろんのこと、テレビやネットでもよく話題になっていますので、見たことがある方も多いでしょう。
簡単に説明すると商品名の通り、体にとてもフィットして快適なため、一度そこに座ると起き上がるのにとても労力を必要とする、ソファなのです。
これを購入したお客さんがあまりの快適さに、ソファから立ち上がれず、ぐうたらになり、ダメになっていく自分を揶揄して「人をダメにするソファ」と名づけたことから広まったとされています。(諸説あります)
これがどんどんツイッターやfacebookなどで拡散されることで人気となり、購入した人もネットに掲載することから、さらに口コミは加速されました。
そのため今では購入する際に正式な商品名ではなく「人をダメにするクッションをください」という人までいるそうです。
もの凄い浸透力ですよね。
ちなみにグーグルで「人をダメにするクッション」と商品名が全く入っていないキーワードで検索しても、上位表示されているぐらい、口コミが広まった商品です。
このように従来の口コミだけでなく、ネットでの口コミはとても大きな影響力を持っています。
特にfacebookやツイッターなどでは「シェア」としてクリック1つで拡散できることが大きいですよね。
口コミをしてもらうには
ネットも含めた口コミの影響力の実例を聞くと、自分のビジネスも口コミで広まる事が出来たら、とあなたも思いますよね。
それにはあなたの商品・サービスに特徴があることが大切です。なぜなら「普通に」良い商品はたくさんあって、それだけでは口コミが広がらないからです。
つまり同じような商品・サービスを取り扱っている会社との違いが必要なのですね。
先ほどのソファがいい例ですよね。
あまりに体にフィットしすぎて、人をタメにしてしまう、ということが他のソファとの違いを明確に打ち出しているのです。
このように違いをハッキリと打ち出すことで、あなたの商品はもっともっと口コミが広がるようになります。
あなたの商品・サービスはどんな違いで口コミしてもらえるでしょうか?
ぜひ考えてみてくださいね。