讃岐うどん店で学ぶ売上アップの方法

先日、外出した先で、讃岐うどんのお店に入りました。
最近よく見かけるセルフサービスのチェーン店です。

普通のおばちゃんが売上アップさせている

まだ、時間が早いせいか、店内にはさほどお客さんはいません。

さて今日は何を食べようかと、メニューをしばし眺めていると
揚げ物コーナーのおばちゃんが「只今天ぷら揚げたてですよ」
といいながら、名物のかき揚げをおもむろに1つ取り出し、
ざくざくと1口大に切りだしました。

ここのかき揚げはちょっと厚みがあって、ボリューム満点。
お客さんにとってコストパフォーマンスがとても高い商品です。

それをなぜカットしているのか、疑問に思っていたら
おもむろにお皿に入れて、前の方に置くのです。

「はい、揚げたてよ。おいしいから食べてみてね~」と
おもむろに試食を始めたではありませんか。

もちろん、そういいながら、天ぷらを揚げる手は止めません。

揚げたては美味しいよね、そう思いながら、つい一口試食。

サクッ

あ~、やっぱりサクサクで美味しい。
もっと食べたいなぁ。

つい、かき揚げ1個追加しちゃいました。
さらに同じように揚げたてだったちくわ天も追加です。

本来なら、うどんだけだったはずなのに、
ついつい、天ぷら2種類も追加です。

ちなみに私の後ろに並んでいた男性も、その後ろにいた別の男性も
このかき揚げ攻撃を受け、一様に購入していました(笑)

ちょっとだけ試食をすることで
おばちゃんは売上アップに成功したのです。

恐るべし、試食とおばちゃんの力です。
あなたもこうやってつい追加で買った経験はありませんか?

これはマーケティングの世界ではとても有名な話です。

マクドナルドなどでハンバーガーを頼むと「ご一緒にポテトはいかがですか?」と言われるのが、代表的な例ですね。

一言、声を掛けるだけですが、一定の割合で購入してくれる人がいるのです。

単純ですが、有効な手段ですよね?

あなたならどうやって売上アップにしますか?

こんな話をすると、面白いといってくれる人は多いのですが
実際に自分の商品・サービスに生かしている人はあまりいません。

 

「声を掛けると迷惑かなと思って」

いえいえ、そんなことはありません。

讃岐うどんのお店で天ぷらを2種類追加した私ですが
押し売りされた感覚はありません。

むしろ、揚げたてをハフハフしながらニコニコと食べましたよ。

必要がない人は、注文しないだけなのです。

 

「ウチは飲食店ではないから」

飲食店でなくても、問題はありません。
様々な業種で応用ができますよね。

美容院なら
「ちょっと髪の毛が傷んでいるので、ダメージケアをしますか?」

マッサージなら、術後に飲むハーブティーを
「ご自宅でも飲むようにすると、効果が大きいですよ」

引っ越し業者なら
「地震対策に家具の転倒防止はしっかりした方がいいですよ」

たったこれだけで、売上はアップするのです。

どんなものをお客さんは必要とするのか、喜ぶのか、を
念頭に置くと、あなたの商品にふさわしい追加が生まれますよ。

 

ちなみに、インターネットで商品を買ったことがあれば
「この商品をかった人はこちらも買っています」
なんていうのも、同じ手法ですよね。

 

あなたの商品にさらに何が追加されると、
お客さんは喜び、あなたは売上がアップするのでしょうか?

おすすめの記事