「お客さんをもっと増やしたいけれど
どうしたらいいのでしょうか?」
「ウチはまだまだ小さくて認知度が低いです
もっと知ってもらいたいのですが・・・」
そんな相談を受けます。
そこで今回は
「お客さんを増やしたい!」
と思ったときにまず、見直して欲しい3つのことをお伝えしますね。
目次
お客さんを増やすために1:目立つ
お客さんが来店しない、1番の理由は何だと思いますか?
それは
「あなたのお店を知らない」
からです。
とっても大事なことなので、敢えてもう一度言いますね。
あなたのお店にお客さんが来店しない理由はズバリ
「知られていない」
これをまずは認識してください。
こんなことを言うと
「確かにウチは小さいけれど、
もう10年以上ココでやっているよ」
「看板も出しているし、知らないわけはない」
そんな意見を耳にします。
言いたいことはわかります。
でも…
残念ながら「知られていない」は最も大きな理由です。
ココでちょっと考えてみてください。
例えばあなたの街の商店街。
順番にお店の名前と業態を言えるでしょうか?
コレがしっかり言えるのは
商店街の役員の人ぐらいです^^
もしそこに
「行列のできるラーメン屋」さんがあれば
たとえ行ったことがなかったとしても
それは覚えていますよね。
でも多くの人は
「銀行があった」 ←生活に欠かせませんからね
「美容院があったと思う」 ←通っていなければ記憶は微妙
「不動産屋はあるはず」 ←想像の範囲?
ぐらいのなんとなくの認識しかありません。
つまり、
あなたが来てほしいと願う多くのお客さんは
あなたのお店のことを知らないのです。
だからこそ、店前を通るお客さんに
「知ってもらう」
工夫として目立つ必要があるのです。
知ってもらうための工夫はいくつかあります。
1、看板
あなたのお店には看板があると思いますが、
一目で「何屋」とわかる看板でしょうか?
遠くから見てもわかるでしょうか?
最近はオシャレな名前のお店が多くて
一目で何をやっているのかわかりません。
「○△不動産」
「八百屋の◇○」
など店名を一目見てわからない場合は
お客さんに理解してもらえるような工夫が必要です。
焼き鳥の美味しい写真を特大サイズで看板に入れるとか
まずは何をやっているお店なのかをアピールする必要があります。
さらに一目で何屋とわかる
「△◇クリーニング」のような場合でも
お客さんがその前を通る速度を
気にする必要があります。
速度というと疑問に思うかもしれませんね。
お店の前を通るお客さんは
・徒歩
・自転車
・バス
・車
などいろいろな手段で通過します。
どんな人が多いのでしょうか?
徒歩の場合、通過するスピードはゆっくりですが
車の場合はわずか1、2秒です。
その1、2秒で理解してもらう必要があります。
あなたの看板はどうでしょうか?
たかが看板などとあなどってはいけません。
お店の前を通るという、接触機会の多いお客さんに
あなたのお店を知ってもらう最大のチャンスです。
しっかりと活用することが大切ですね。
2、外装
外装もお客さんに知ってもらうためには
とても重要なポイントです。
最近はどんなお店も外装に凝っていますよね。
とっても素敵なのですが・・・
おかげで何のお店なのか
どんな特徴があるのか
さっぱりわかりません。
店内の様子がハッキリわからない
ある美容院は飲食店と間違われ、
昼時になると多くの人が入店し、
すぐ出てくる、を繰り返しています^^
これを単純に笑い話としてはいけません。
オシャレな外装にしてはいけない、
と言っているのではありません。
お客さんが見たときに
・間違えない
・正しく印象に残る
ような工夫をすることも必要ですね。
3、ライト
もしあなたのお店が夕方~夜間も営業しているなら、
ライトについても考慮しましょう。
暗い中、初めてのお客さんが
あなたのお店を探して来た時に
間違うことなくお店にたどり着けるでしょうか?
ある飲食店では
店前の明かりを増やしただけで
来店客が20%以上も増えた
という実績が出ているぐらいです。
お店の前が暗いと
周囲からは沈んだように見え
その場所に存在していることすら気づかれないのです。
自分自身では、お店の前が暗いことに
気づかないかもしれません。
そこで
家族や知人など率直な意見を言ってくれる人に聞き
お店の前を意識して明るくするようにしましょう。
あなたのお店はどうでしょうか?
4、のぼり
のぼりとはお店の前に出す旗のようなものです。
「セール中」
「ランチ営業中」
など、見たことがあると思います。
既に出しているお店もありますよね。
じゃあ、それでいいのか、というと
残酷なことを言いますね。
ただ出しているだけではそれほど目に止まりません。
お店の前に、1、2本出すのではなく、
「たくさん」のぼりを立てて出すのです。
2本、3本ではなく6本、7本、8本と大量に出します。
なぜ大量に出すことが必要なのでしょうか?
それは大量に出すことで明らかに目立つからです。
繰り返しになりますが、
お店は目立たないと意味がありません。
1本だけですと多くのお店でやっています。
そこに良い表現をしていても
1本だけでは全く目立たず、気づいてもらえません。
徒歩で通過していても
スマホを見ていたり、音楽を聴いていたり
考え事をしていたりと
何気ないことに気づいてくれないのです。
だからこそ大量に出すことで
目立ち、気づいてもらえるようになるのです。
あなたのお店は目立っていますか?
どこよりも目に止まるお店になっていますか?
お客さんを増やすために2:再来店
一度、来店してくれたお客さんは
また来てくれると思っていませんか?
特に技術を売るようなお店
例えば飲食店や美容院、整体院などの場合
良いものを提供しているのだから
また来店してくれる、と思いがちです。
でも現実はそうではありません。
何もしなければお客さんは
再来店してくれないのです。
だからこそ
「今日は良かった」で終わらせてはいけません。
お客さんを増やすためには
「今日は良かった、また今度行きたい!」
と思うような工夫が必要です。
1、スタンプ
再来店を促すための工夫としてスタンプカードがあります。
既にやっているお店もあるでしょう。
どんなスタンプカードでしょうか?
恐らく多くの場合
5個ためると○○サービス
10個ためると△△円引き
などではないでしょうか?
これでは再来店につながりません。
5回先の来店ではありません。
次回に来てもらうための工夫がないのです。
そのためには
次回から特典が受けられる必要があります。
こういう時、飲食店の場合
「次回ドリンク1杯無料」券などを用意しますが
それもオススメできません。
初めての来店では出さない
2回目以降の来店でしか得られないモノ
そういった特別なモノを用意することで
「また行きたい」
の思いを引き出すことが大切です。
2、店内POP
店内のPOPもまた、
お客さんの再来店につながります。
なぜでしょうか?
例えば美容院。
カットで初来店されたお客さん。
「毎日のスタイリングが
簡単に決まるトリートメント」
そんなPOPを見て
「次回はアレをやってみよう」
そんな気持ちが生まれ再来店につながります。
例えばケーキ屋さん
「季節限定、完熟のリンゴを使い、100層のパイ生地に包まれたアップルパイ」
「10年かけて開発したイチゴを惜しげもなく使ったショートケーキ」
そんなPOPを見たら
「次回はアレを食べてみたい」
につながりますよね。
店内POPは
あなたの代わりに商品の説明をしてくれる
大切なツールです。
そこに
魅力的な商品を掲載することで
次回来店を促す足がかりとなります。
再来店につながる工夫をしていくことで
お客さんが増えていきます。
お客さんを増やすために3:顧客リスト
顧客リストとは
お客さんの情報です。
住所や電話番号、メールアドレス、
最近ではツイッターやラインなども
顧客リストに含まれます。
この顧客リスト、
あなたは持っているでしょうか?
美容院や整体院ですと
初来店時に書いてもらうことが多いので
持っていますよね。
反対に
飲食店や雑貨販売などの業種ですと
持っていないというのが多いでしょう。
もしあなたが
お客さんを増やしたい
ビジネスを継続させたい
と思うのでしたら
この顧客リストを活用する必要があります。
あなたにも
以前利用したネットショップや
来店したお店から
セールのお知らせなどが届いたことがあるでしょう。
それによってお店を思い出しませんか?
一度行ったお店ならば、
ましてや良かったお店ならば覚えているハズ!
残念ながら、そんなことはありません。
人は忘れてしまう生き物です。
どんなに良いサービスを受けても忘れるのです。
ドイツの心理学者エビングハウスによると
人は覚えた直後に半分近く忘れ
翌日には74%忘れる
そんな実験結果が出ています。
そうでなくても情報過多のこの時代。
次から次へと新しい魅力的な事が出てくるのですから
忘れてしまうのも無理はないのです。
だからこそ、思い出してもらうための工夫が必要です。
1、サンキューレター
来店した数日後に届くレター、これが一番見ていただく確率があがります。
さらにハガキでしたら確率はもっとあがります。
まだお店のこともよく覚えています。
その時のエピソードなどがあれば、尚、良しです。
2、LINE@
最近はLINEを活用しているお店も増えてきました。
毎日、長文で何通も届くと嫌がらせ以外の何物でもありませんが(笑)
適度な頻度で送ることで、接触頻度が高まります。
その際には、お店のこだわりや商品のこだわり、またはスタッフの紹介など
少しずつ多くのことを書いて、飽きさせない工夫も必要です。
3、ニュースレター
ニュースレターとは定期的に発行する、お店の情報誌のことです。
DMと違うのは、販売推進が目的ではない、という点です。
ニュースレターは売込みではなく、お客さんとの絆を作るためのレターです。
お客さんが知りたいと思う情報を記載し、定期的に発行することで覚えてもらいやすくなります。
すると次回来店時に、コミュニケーションが生まれていくのです。
顧客リストの取り方や活用方法は業界やターゲット層によって大きく異なります。
しかし、いずれの場合も活用することで、お客さんは増えていきます。
お客さんを増やしたいときに見直すこと:まとめ
お客さんを増やしたい、と思うときに見直して欲しいこと、理解いただけましたでしょうか?
お客さんを増やすというとついつい、目の前の新しいお客さんだけを追ってしまいがちです。
でも
1、目立つ
2、再来店
3、顧客リスト
というように、視野を広く持って考えることが大切です。
まずはどれか1つでも実践してみて、お客さんを増やしてみてくださいね。