最近、O2Oマーケティングという言葉をよく聞くようになりました。「O2O」これはOnline to Offline(オンラインtoオフライン)の略です。
Onlineオンライン、つまりネット上からOfflineオフライン、店頭などへ誘導して購入を促したり、ファンを作っていったりするマーケティング手法のことをいいます。
このO2Oマーケティングは大企業のみならず、個人や小さな会社でビジネスを行っている方でも、上手に利用することで大きな影響を与えています。
今回はそのO2Oマーケティングについてお伝えしたいと思います。
O2Oマーケティングはなぜいいのか?
今まで購入を促すための手段としては、テレビ・ラジオのCM、折込広告やチラシなどのポスティング、インターネットでの各種広告、ホームページなどが主流でした。
これらは全て一方通行で、ただ情報を発信するのみでした。
O2Oマーケティングはこの一方通行を変化させたのです。
わかりやすい例をあげると、ガストのクーポンです。といっても折込みなどに入っていた紙のクーポンではなく、スマートフォンアプリでのクーポンです。
ガスとでは、今までもメールでのクーポンの配布はしていました。画面を見せて購入している姿を見たことがあるのではないでしょうか?
これをアプリにすることで何が変わったのでしょうか?
簡単に言うとクーポン利用の有無が個人単位でわかるようにし、利用頻度や好みにでクーポンの配布が異なるようにしたのです。
未成年者にアルコールの割引クーポンを送らないことや、昨日来店したお客さんにクーポンを送らないのは、このアプリシステムによるものです。
これにより、今まではただ購入を促すためのクーポンだったのが、アプリでの利用により購入した性別、年代、時間などの情報をガストが入手できるようになりました。
つまり、どういった商品がどの時間にどの年齢層に好評なのか、等の情報を手にする事が出来たため、今後の新商品の販売戦略に大きな資料となったのです。
さらにポイントなども用意し、お客さんの囲い込みとしても活用しているのです。
ツイッターやラインなどでクーポンを配布し、来店や購入を促す方法はありますが、こういった個別配信をしていることで、O2Oを成功させているといえますね。
O2Oマーケティングでファンを作る
ではガストのような大企業以外はどのような形でo2oマーケティングをしていけばよいのでしょうか?
アプリやライン、ツイッターなどでクーポンを配布することも、マーケティングの1つとしてはとても大切です。
しかし、個人や小さな会社の場合はO2Oをもっと生かしたマーケティングがあります。
例えば飲食店のオーナーがツイッター等で、本日のお薦めを案内したり、調理の過程を紹介したり、オーナーのこだわりを発信していたとしますね。
するとそれを日々見ている(フォローしている)お客さんにとってオーナーは、ただの飲食店のオーナーではなく、身近な存在に変わっていきます。
そうなると来店した時にお客さんは、まるで昔からの知人であったような気分になり、オーナーのファンとなっていくのです。
さらにファンとなったお客さんがSNSなどでオーナーについて語る(書く)と、それを見た人がまたファンになっていくという相乗効果を生み出すのです。
これがOnline to Offlineの完成形ともいえますね。
こういったファンを生み出すのは、個人や小さな会社だからこそ出来る所以かもしれませんね。
しかしこういったファンがいることで、集客だけでなく売上にも大きく影響されるということを知っておかなければいけません。
今こそO2Oマーケティングの時代
ネットの普及、ひいてはスマートフォンの急速な発達により、私達はインターネットなしには考えられない時代にいます。
どこに行くにも、何をするにもまず、ネットで検索というのが一般的になってきました。かつては飲食店を検索するぐらいだったのが、医者や美容院といった店舗だけでなく、欲しいサービスを探したり、使用方法を調べることもネットが主流ですよね。
つまり、ビジネスにおいてOnlineというのは欠かせなくなってきたのです。
とはいえ、全てがネットだけで完結するわけではありません。大手量販店でもネットで予約して受取は店舗で、というスタイルに人気があるようにOfflineをおろそかにしてビジネスは成り立ちません。
Online(ネット)がより身近になったからこそ、Offline(店舗)でのつながりが求められているのかもしれませんね。
あなたもO2Oマーケティングに取り組んでみませんか?