本当のオンリー1なんてない

某アイドルが大ヒットした歌で使われてから
「オンリー1」という言葉がとても大きな意味を持つようになりましたね。

あなたも私も、他の誰にも真似できない、たった１つがある、
そんな風に感じさせてくれる、素敵な歌ですよね。

現実に世界中でオンリー1はあるのか？

この歌自体は私は大好きですし、よく口ずさみますが、
では実際に、オンリー１というのは存在するのでしょうか？

ビジネスをしているあなたなら、
世界中でオンリー1がどれほど凄いものか、どれほど素晴らしいか、
またどれほど魅力的か、熱く語れることでしょう。

ふっと思いついたアイディアが、ビジネスになりそうだと分かった瞬間、
直接の競合もいないらしい、そんな時があったら、
きっとワクワクしてしまいますよね。

私だったら、興奮して眠れないかもしれません。

でも、本当に賢い人は知っています。

世の中に、本当のオンリー1はめったにないことを。

今ある、どんな商品もどんなサービスも
みんな何かの派生です。

どこかにアイディアのヒントがあって、そこから
連想して生まれたものに過ぎません。

今では当たり前のように、携帯電話にカメラ機能がついていますが
これも電話にカメラを搭載した、という今ある者を
融合させただけなのです。

でも、これでいいのです。

ビジネスにおいてオンリー1を目指す必要はありません。

先ほどの携帯電話のように、今あるものを合体させたり
変化させるだけで、大きな発展なのです。

それでも、誰もが考えた事のない、全くのオリジナルを
もし、あなたが思いついたら・・・？

残念ながら、それはビジネスとして成功しないのです。

なぜならば、見たことも聞いたこともない、全くの新しいものに
人は興味をひかれないのです。

興味をひかれない、ということは売れないということですよね。

また全く新しいものですと、ライバルはゼロです。

ライバルがゼロというのは、とても素敵な響きに聞こえるかも
しれませんが、そんなことはありません。

どんな人が興味を持つのか、どんな人がお客さんになるのか
あなたが全てイチから調査をする必要があります。

そして、その結果、誰も興味がない、という悲しい可能性もあるのです。

残酷なことをいうようですが、あなたが考えたアイディアは
既に誰かが考えたことがる、というのが多くの現実です。

その上で、そのアイディアにトライして上手くいかなかったか、
実行していないか、のいずれかです。

だって簡単にできるものでしたら、あなたが実現できたとしても
すぐにコピーだらけになりますよね。

だからこそ、誰もが思いもつかないような、
新しいオンリー１のアイディアに固執することは、もう不要なのです。

それよりも、既存のものやあなたの得意分野を生かし、
少しだけ発展させて、オリジナルにしてみましょう。
その時、あなたのビジネスが大きく発展して、
その市場ではオンリー1になるかもしれませんね。