美容院でやってしまいがちな間違った売上アップ方法

全国の美容院の数が実はコンビニよりも多い、という事実、あなたはご存知でしたか?なんと美容院はコンビニの4倍以上も多いのです。

一消費者として考えると、コンビニが多いのは便利でいいような気がしますが、美容院はそれほど多くなくても・・・などと思ってしまいますよね。

コンビニだって生き残りが厳しい時代です。4倍以上も多い美容院ではなおさらですよね。

だからでしょうか、美容師さんの無理な接客が目立つ事も多々あります。いえ、美容師さんを責めているのではありません。美容師さんは少しでも売上をあげようと必死なのです。

ですが無理な接客をしていると売上は上がらないばかりか、お客さんはどんどん離れていきかねません。そしてこれは美容師さんだけでなく、多くの人に当てはまることですよね。

そこで今回は、美容師さんを例に間違った売上アップ方法についてお伝えします。ということは、これをやらなければ売上があがる、というわけです。ぜひ覚えてくださいね。

間違った売上アップ方法その1:接客はフレンドリー

最近はインターネットで美容院を予約する方も多くなりました。予約の際にお客さんの様々な希望が選べたり、記載できたりすることもあります。

そこに「あまり話しかけないで欲しい」という項目があるのです。

また初めての美容院に行くと問診票のようなものにも、美容師さんへのリクエストとして同じように「あまり話しかけて欲しくない」というような項目が並んでいることもあります。

確かに美容院というと、美容師さんとのおしゃべりが多いイメージがありますが、お客さんの中には「わざわざ世間話をしたくない」という人もいるのです。

そんな気分のお客さんに

「何処に住んでいますか?」

「今日はお休みですか?」

「休みの日は何をしているのですか?」

などと聞こうものなら、どうでしょうか?

恐らく多くの人が「今回と同じ美容師さんはイヤだ」と感じてしまいますよね。お店には他の美容師さんがいたとしても「あの美容院にはもういかない」となりかねません。

美容師はカットやパーマ、ブローなどの技術が求められる職業でもありますが、一方で接客も行うサービス業でもあります。

サービス業であれば接客はとても大切ですよね。美容師さんもそのことはよくわかっています。わかっているからこそ、自身はおしゃべりが苦手であっても、無理をしてお客さんに話しかけている人も多いのです。

しかし、接客業と考えれば「話しかけられたい人」もいれば「話しかけて欲しくない」人がいるということもわかりますよね。

それはあなたが洋服やさんに行くのと同じです。

買おうとしているものについて店員さんにアドバイスが欲しい時もあれば、ただ何となく見ているだけなので構わないで欲しい、と思うこともありますよね。

あなたがフレンドリーな接客が得意であっても、お客さんがその接客を求めているとは限らないのです。

お客さんがどういう接客を求めているかを知ることも、売上アップには必要なことですよね。

間違った売上アップ方法その2:オプションをすすめる

予約の際にカットやカラーのことなどを詳しくお願いしても、座った途端に様々なオプションを進められる事ってありませんか?

シャンプーならコレを、トリートメントならコレを、パーマやカラーならこちらを…全ての作業にオプションを薦められて目が点になったこともあります。

わからないわけではないのですが、やり過ぎというよりもお客さんのことを全く考えていませんよね。

その確かに髪の毛に優しいシャンプーやトリートメント、パーマやカラー剤があることはわかります。

でもお店に入ってすぐに予約の確認と共に「髪の毛に優しいこんなコースがありますけれどいかがなさいますか?」と聞かれるのでしたらわかりますが、その都度オプションを薦めるのはどうでしょうか?

やはり「この美容師さんにはもうお願いしたくないなぁ」と感じてしまいますよね。

だからといってオプションを薦めてはいけない、といっているわけではありません。

美容院にくるお客さんの多くは髪の毛に対して悩みを持っています。

「いつもカラーをしているから髪の傷みが気になる」
「パーマがうまくかからない」
「ブローが上手にできない」
「雨の日はボサボサになる」
「寝癖が直らない」
「クセ毛が大変だ」

あなたも1つは当てはまるのではないでしょうか?
こういった悩みをしっかりと聞いてくれて、対処法を教えてくれた上で「コレも合わせて使うといいですよ」といってアドバイスをされたらいかがでしょうか?

お財布と相談して問題なければお願いしてしまいますよね。

それは美容師さんが「ただ売りたい」でお薦めしているのではなく、あなたのことを考えてお薦めしてくれると感じるからですよね。

これはあなたのビジネスでも同じことがいえます。

「この商品はいいですよ~、○○という成分が入っていて…」よりも

「こんなことに悩んでいませんか、困っていませんか」

とあなたの悩みを聞いてくれて、解決法を教えてくれる人から薦められる商品でしたら、むしろ買いたくなりますよね。

お客さんにオプションを薦めない美容師さんが、実は一番オプションを売っているということからもよくわかりますね。

間違った売上アップ方法:まとめ

美容師さんがついついやってしまいがちな間違った売上アップ方法

・フレンドリーな接客
・オプションを薦める

いずれも、あなたのビジネスに無関係とはいえないものばかりですよね。

大切なことはどちらも、お客さんの気持ちを汲み取っているか、否かです。多くのお客さんと接しているとついつい、気持ちは商品や自分自身にいきがちです。

でもあなたにとって大勢のお客さんの1人でも、お客さんにとっては大切な1回です。その1回で「あのお店はイヤ、もう行かない」と感じてしまったら、お客さんは二度とあなたのお店には来ないのです。

もしあなたが売上アップに悩んでいるのだとしたら、もう1度考えてみてくださいね。

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