「お客さんを増やしたい」
「売上をあげたい」
そんな思いで広告を出しますよね。
実際にお客さんは増え、売上は上がりました。
でも、そんな状態が続きません。
数日で元の状態に戻ってしまう。
せっかく集客できたのに!
そんな経験はありませんか?
新規でお客さんを集めることは、どんどん難しくなってきていて、費用対効果もあがっています。
そんな時、お客さんは来てくれたのに経営が苦しいというのは辛いですよね。
そこで今回は、なぜ広告で集客できても経営が苦しいのか、
経営者の見落としがちな点3つについてお伝えしますね。
目次
集客できても経営が苦しい理由その1:商品が悪い
やはり、なんといっても1番の理由はこれです。
その商品・サービスに価値を感じられなかった場合、お客さんは2度とその商品に目を向けてはもらえません。当然ですよね。
最近の消費者の目は厳しくなっています。適当ではすまされません。
100円均一の商品ですら、期待以上のクオリティを求めている時代です。
1,000円のランチでそのクオリティに満足しないと、翌日には別のお店に行ってしまう。そんな経験はあなたにもありますよね?
集客できたのに・・・という時、まずはこれを考えてみてください。
集客できても経営が苦しい理由その2:集め方が悪いから
商品のクオリティに問題がない場合、集客の仕方に問題があります。
先ほどの1,000円のランチのお店を例にとってみましょう。
通常1,000円で出しているランチを500円で提供!○日までの限定!
そんな広告を出したとしますね。
なんといっても半額ですから、お客さんは殺到しますよね。
私も行ってみたいです(笑)
お客さんはきっと満足するでしょう。
「美味しかった。これで500円はお得だよね」
味に定評があるお店でしたら、そんなお客さんの声が聞けることでしょう。
肝心なのはココからです。
500円で来店してくれたお客さんは、同じ料理で2倍の1,000円になった時に来店するでしょうか?
ちょっと難しいですよね。
1,000円という価格は本来は定価のハズです。
でも一度500円で味わってしまったら1,000円は“高い”という認識に変わります。
さらに!
ランチに使う金額は多くの人が決まっています。
1回のランチに2,000円を使う人もいれば、500円の人もいます。
ランチの金額が500円の人にとって、安売りの時しか行くことはありませんよね。
これはランチを例にしていますが、多くのビジネスで当てはまります。
・シャツ1枚に使う洋服の代金
・1回の美容院代
・今度の家族旅行の代金
など、多くの人は予算を考えて消費しています。
予算をオーバーすることは、何らかの理由がない限りありません。
だからこそ“安さ”を理由に集客する場合は気をつけなくてはいけません。
お客さんがたくさん来てくれた!といって、それは本来あなたが来て欲しいと願うお客さんの層ではないのです。
集客できても経営が苦しい理由その3:利益が減る
先ほどのランチをまた例にとってみますね。
元々1,000円で出しているものを半額にしていますから、この時点で利益率は下がりますよね。
仕入れに工夫しても、同じような利益にするのは難しいでしょう。
さらにもう1つ問題があります。
半額の広告を出すと多くのお客さんがやってきます。
大人気です。通常の倍以上になることもあるでしょう。
当然いつもの人数では人手が足りなくなります。
臨時のアルバイトを雇うこともあるでしょう。すると人件費がかかります。
さらに利益を圧迫するのです。
また、ここで臨時のアルバイトを雇わない場合、オペレーションがきちんとできない可能性があります。つまり良いサービスが提供できなくなりますよね。
するといつも1,000円で来ているお客さん、いわゆる常連さんの足が遠のきます。
だって日頃笑顔で接客してくれるあなたやスタッフが、混雑のため殺気立っているのですから。
他にもお店はあるのです。無理してあなたのお店に通う必要はないのです。
別のお店に行ったお客さんは、そのお店が居心地がよいと思えば、あなたのお店には戻ってこない可能性も生まれます。
1,000円払ってくれるお客さんが減ることになります。
こうして気がつくと利益が減っていくのです。
集客できても経営が苦しい理由:まとめ
集客ができても経営が苦しい理由についてお伝えしました。
・商品そのものが悪い
・集め方が悪い
・利益が減る
つまり“低価格”で単純にお客さんを集めたからといって、儲かるというわけではないのです。
これについてはアメリカの有名なコンサルタント、ダン・ケネディも、新規客を多く集めれば、自分が苦境から脱出できると考えてしまう事は間違いの1つと述べています。
誤解しないで欲しいのは「大量のお客さんを集めてはいけない」と言っているのではありません。
社長は集客をゴールにしてはいけない、ということです。
来ていただいたお客さんにどうしたらまた来てもらえるか。そこまで考えることで集客ができ経営が上手くいくようになった、につながるのです。