いつの頃からか「大人買い」という言葉が
よく使われるようになりました。
あなたは大人買いをしたことがありますか?
最近まで、そんな経験がなかった私ですが
先日、初めての大人買いをしてしまいました。
なぜ大人買いをしたのか、ここに大切な
購買心理があるのです。
目次
どうしても欲しい!と思わせた大人買いの心理
大人買いの心理についてお伝えする前に
まずは大人買いについて簡単に説明しますね。
大人買いとは、その名の通り、大人にしか出来ない買い方を指します。
一般的には玩具付のお菓子など子供向けの商品、
もしくは低価格商品を、大人が一度に大量に買うことを表します。
漫画などの全巻セットを一度に購入することも
大人買いにあたりますね。
ここから派生して、(仕入れなどではなく)個人が
大量に商品やサービスを購入することを指します。
大人買いについて、おわかりいただけましたよね。
今まで大人買いには全く縁がなかった私が
何を大人買いしたかというと、それは「チロルチョコ」です。
<チロルチョコでマーケティング?>
チロルチョコはご存知ですか?
コンビニやスーパーなどで売っている一口サイズの
チョコレートで1個20円という、まさに子供がお小遣いで
購入するチョコレートです。
このシリーズであるものが期間限定で販売されました。
それが「チロルチョコ ロイズ」です。
そうです、北海道のお菓子メーカーROYCE'のチョコを
利用してチロルチョコとして販売したのです。
東京に住んでいる私にとって、ロイズのチョコレートは
日常ではなかなか手に入らない、高級生チョコ。
それが、チロルチョコとコラボして販売された、と聞いて
チョコレートが大好きな私は、ちょっと食べたくなりました。
1個が42円と通常のものよりややお高いのですが、
それでも手軽に買えますよね。
セブンイレブンだけの限定発売と聞き、2~3個ぐらい買おうと
近くのセブンイレブンに寄ってみました。
ところが店内には見当たりません。
念のため店員さんに聞くと「当店では売り切れました」とのこと。
「ここは大通りのお店だから、お客さん多いからなあ」
勝手にそんなことを思いながら、別のセブンイレブンへ。
するとこのお店も売り切れた、とのこと。
もしや、そんなに手に入らないものなのかと
焦りだしました。
あわてて、また別のセブンイレブンに行くと
かろうじて3個だけ、ありました。
もちろん3個を握り締めて購入。
そしてさらに別のセブンイレブンへ。
購入した時点で当初の目的は果たしたはずですが、
コンビニを3件行って、3個しか手に入らなかったという事実は
「もっと欲しい」という気持ちに切り替えられていました。
4件目のお店では、結構な量が販売されていたので
やっと落ち着いて、それでも20個購入し、大満足で帰宅しました。
ちょっと長くなりましたが、私の初めての大人買いの詳細です。
ここに幾つもの購買心理が隠されていましたが、
あなたは気づきましたか?
1、なんといってもロイズのチョコ→信頼
ロイズのチョコレートを一度食べたことがある私は
その美味しさを知っています。
信頼できる美味しさが「欲しい」と思わせるのです。
2、高級チョコが買える→価値
1個あたりの価格は通常品より2倍以上高いのに
それでも買うのは、価値があると思うからですよね。
価値があるとお客さんが判断すると、欲しくなってしまうのです。
3、販売場所も期間も限定→希少性
私の自宅付近や駅、よく出かける場所にセブンイレブンは
多く見かける店舗です。
しかしそれでも場所と期間を限定されると、早く買わなくちゃ、
という思いにさせますよね。
さらにこの時、数件回っても手に入らないことで
希少性に拍車がかかり、買いたい気持ちが膨れ上がったわけです。
その膨れ上がった気持ちが、必要以上に購入するという
結果につながったのです。しかも大満足して。
いかがでしょうか?
あなたの商品は、こんな仕組みで販売しているでしょうか?
このような仕組みを作ることで、お客さんは
買いたい、欲しい!という気持ちになるのですよ。
ちなみに、チロルチョコが23個購入して1,035円
一方、ロイズの生チョコレートは20粒入りで778円
冷静に考えると、お得ではありませんよね。
恐るべし、購買心理を利用したマーケティング、です。