先日、こんな看板を見つけました。
「この街の頼れる税理士を目指しています。税金のことなら当○○へ
経営相談、節税対策、遺産問題ならお任せ下さい。無料相談あります。」
税理士事務所の看板だと思うのですが、
この看板を見てどのくらいの人が「頼ってみたい」と
思うのでしょうか?
あなたのホームページにターゲットを定めていますか?
「年商が1,000万円ぐらいだから税理士なんてまだいらない」
「30年位、ビジネスをしていて何か見落としている税金対策がないか
探しているけど、そこまで詳しく知っているのかな(知らないだろうな)」
「遺産の生前分与について聞きたいけど、個人じゃだめだろう」
先ほどの看板ではあまりにも漠然としすぎていて、
自分が行くのはふさわしくないように、お客さんは捕らえてしまいます。
実際に税理士さんも得意分野・不得意分野があって
小さな会社の節税対策が得意なのに、いきなり
相続税のことで訪ねられると、細部まできちんと対応できないこともあります。
ビジネスをされている方なら、税金について一度は誰でも
頭を悩ませることですよね。
きちんと帳簿をつけていなかった
領収書を整理していない
これは非課税の対象になるのか
売上が順調に伸びている分、来年が怖い
見逃している節税方法はないのか
などなど、考えることは山ほどあります。
ビジネスが順調であってもそうでなくても
ついてくるものですから、なおさらですよね。
あなただったら、先ほどの看板の税理士事務所に
相談にいきますか?
私だったら行きません。
なんだか漠然としすぎて、よく分かりません。
世の中に税金の相談ができるところは沢山ありますし、
税理士事務所もいくつもありますよね。
よく分からないところに、行くのはちょっと怖いですね。
それよりも
「贈与税が変わりました。贈与について詳しく知りたい方、お教えします」
「売上高2,000万円未満の方の経営相談、税金対策します」
こんな感じで細かく書かれていると「あっ私のこと?」と思い
問合せをしたり、訪ねたりするかもしれません。
ホームページのターゲットは誰ですか?
同じようなことはホームページでもよく見かけます。
「夏に向けてダイエット」
だけですと、ただ、ただ、夏までに痩せたい人が全員対象で、
自分のことだとは思いません。
ところが
「夏に水着を着る予定のあなたへ 今年こそキレイなウエストラインを見せましょう」
とあると、水着を着る予定があり
お腹のぜい肉が気になる人はドキッとします。
「ビール腹が気になるあなたへ 毎日たった5分で変わる方法があります」
とあると、ビール腹が気になる人が自分のこと?と考えます。
つまり、あなたが買って欲しいなぁと思うお客さんを
より具体的ターゲットにしてホームページに表示する必要があるのです。
そしてお客さんがあなたのホームページを見つけたときに
「これってまさに私のこと」と思うような
表現をすることがとても大切です。
さらに先ほどのダイエットなら
「アラサーでも大丈夫!
今年の夏はキレイなウエストラインの水着で」
「もうビール腹とは言わせない!
40代でも毎日たった5分で、割れた腹筋に」
こうやって年代が入ると、より自分のことのように感じます。
なぜターゲットを絞るといいのか?
このように、ホームページでお客さんのターゲットを絞り込むことに
「お客さんの絶対数が減るから売上も下がる」
と考える人がいますが、そうではありません。
なぜなら多くの人に向けたメッセージではお客さんの心には
全く届かず、結果として他社にいってしまうからです。
冒頭の税理士事務所ケースですと、看板を見たお客さんが
「自分のケースについては、きっとよく知らないだろうな」
と思った途端、その税理士さんは信頼度が下がってしまうのです。
そこに、税理士さんの実績などは全く加味されないのです。
ターゲットを絞ることで、メッセージを読んだお客さんは
「自分のことだ」と思い、お客さん持つ悩みを
解決してくれる人のことを信頼するからです。
あなたのホームページはどんなターゲットのお客さんに来て欲しいですか?
あなたが来て欲しいお客さんが「自分のことだ」と思うような
メッセージを残していますか?