「フェイスブック広告はもうダメ」
そんな言葉を知人から先日聞きました。
フェイスブック広告についてざっくりと説明すると、フェイスブックのタイムラインや右側などに出てくる広告です。記事の左上に『広告』と表記があります。
フェイスブック広告は表示されるターゲットを絞り込むことができる、優れた広広告と言われています。
フェイスブック広告は良い、と言われてまだ数年です。本当にフェイスブック広告はもうダメなのでしょうか?
私はそうは思いません。なぜそう思うのか、それをお伝えしたいと思います。
フェイスブック広告がダメという前に
フェイスブック広告がダメというのは、具体的にどんな理由でどのような経緯で思われたのでしょうか?
ダメという前に、3点確認したいことがあります。
その1:ゴールの設定
フェイスブック広告は、先ほどもお伝えしたようにターゲットが絞れる優れた広告です。
何がダメなのでしょうか?知人に聞いてみました。
「何がダメなのでしょうか?」
「いくらやっても成約につながらない、ちっとも優れた広告ではない」
成約につながらない、と広告を出し続けるのは難しいですよね。
「開始時にどのくらいの成約を予想していたのでしょうか?」
「いいって言うから、たくさんの成約を予想していた。10件とか20件とか100件とかっ!」
ここでちょっと考えてみてください。
成約を何にするか
・商品を買ってもらうのか
・来店してもらうのか
・メールアドレスを登録するのか
によって反応は異なりますが、いずれにしても10件、20件と100件では大きく違いますよね。
つまり、この場合「いいと言われた」からフェイスブック広告をやってみた。
でも開始時に「何件の成約があったら成功」というゴールを決めておらず「たくさん」としていたことが一番の問題なのです。
今の状態で、もしここ数日で10件の成約が出たとしましょう。
すると、きっとうってかわって「フェイスブック広告は時間がかかるけどいいよ」となるのではないでしょうか?
でももし、最初のゴールが100件だったなら
「う~ん、成約が入ったのは嬉しいけれど、ゴールには届かないな」となりますよね。
人は感情の生き物です。
昨日まで成約がなかったのに急に成約しだすと嬉しくなるのは、どんなに成功している人でも同じです。
でもその感情に流されないためにも、しっかりと数値で計測することが大切です。
その2:ターゲットの設定
フェイスブック広告はフェイスブックを表示している時だけに表示される広告です。
つまりフェイスブックをやっていない人向けては全く効果がありませんし、たまにしかアクセスしない、という人に向けても成約が難しいですよね。
極端なことを言うと、パソコンやスマホをしない人がターゲットだとすると、その広告を目にすることは皆無ですよね。
「広告はどんな人がターゲットなのでしょうか?」
「子供向けの教育メディアなので、子供向けに出しました」
「お子さん向け、ということは購入されるのは主にご両親でしょうか?」
「いや、最近は祖父母からというケースも多いですよ。」
「ということはターゲットは」
「50代以上の男女に絞っています」
最近の60代、70代の方はとても勉強熱心で、フェイスブックをやっている人も増えてきました。
とはいえ、50代ならまだしも60代、70代になると圧倒的にフェイスブックをしている母数が少ないことは明らかです。
母数が少ないことがダメ、といっているわけではありません。
フェイスブック広告は年齢や性別でターゲットを絞れるのが利点です。
しかし、母数が少ないということは、それだけ結果が出るのも遅いということです。
例えば1日で1,000人が見てもらえる広告と10人しか見ない広告では、当然結果が出るまでの時間が違いますよね。
当然成約に至るまでのまでの時間がかかります。そこまでを見越していなければ、当然フェイスブック広告はダメ、と思ってしまいますよね。
その3:一回で成功する、と思っている
フェイスブック広告が低予算でスタート出来て、成約までの金額がそれほどかからない、というのは事実です。
というのもフェイスブック広告は広告が表示できる人をある程度、選択することができるからです。
男性なのか、女性なのか、年齢、住所などを選んで表示させることができるのがフェイスブック広告の利点で、これにより低コストが実現しています。
しかし、だからといってフェイスブック広告を使った誰もが上手くいくのでしょうか?
もし誰もが簡単にできるのであれば、全員が成功するはずですよね。
実際にそんな広告があるのでしょうか?
そんな事はありませんよね。
もしそうなら広告代理店など不要になってしまいますし、代行業者もいなくなってしまいます。
誰もが簡単に成功するような広告は、残念ながら存在しません。
つまり、一発で成功するということは皆無に等しいのです。
にもかかわらず、一度や数回チャレンジしてみて『ダメ』というのはないですよね。
広告がダメなのではない
現代ではいろいろな広告や宣伝方法があります。
ネット上で最近ならLINE@、インスタがそうですし、以前からあるアドワーズ広告もあります。
オフラインでしたら、チラシや新聞折り込み、店前での呼び込みもそうです。
これらの多くに共通することは、簡単に始められるものであっても、簡単に成功するわけではない、ということです。
誰でも簡単に低予算で成功するなら、多くの人がチャレンジをして全員が成功していますよね。
でも現実はそうではありません。
ダメと判断するのは簡単です。
でもダメと判断する前に、
何が悪いのか?
どこが悪いのか?
どうすればいいのか?
しっかりと考えて何度も何度も修正しながら継続する事が何よりも大切です。
その作業はものすごく地味で、とても地味で、一発逆転のような派手なことはひとつもありません。一歩一歩、進めていくしかありません。
でもだからこそ、成功への道があります。
○○はダメという前に、ぜひもう一度確認してみてくださいね。